前回、『今年の、四万十川の「糸青のり」と「川のり」の作柄についてのお話を少々。』て、前フリしてましたんで、いよいよその本題のお話。
作柄とは:農作物の生育状態やでき具合の事
まず、今年の冬は、まあまあの自然条件のスタートで、
主に、冬(1~3月)に採れる「糸青のり」は、
昨年とは違い、ほぼ平年作の状態。
けど、「本物」へのこだわり証明のため、やっぱり
入札価格は、
「高止まり」状態!
一方、「川のり」(学名:ヒトエグサ(通称:あおさのり))
は、春3月から、本格的に採れ出すんですが、
これが、なぜか「不作」。
で、昨年の30~40%減!!
な、な、なんと、価格は、30~80%
高 !!!
(過去、ほぼ最高値!?)
この、「やめてくれーい状態」の原因は、何じゃろかい?
と思うて、いろいろ調べました。
すると、ここでふと気付いたんが、
「自然界の摂理」
つまり、前にもメルマガや、本店の「耳よりノート」、
「産地で聞いたおもしろ話」なんかで言うてたように、
自然界は、『旧暦』で動いているのだーー!
(『新暦』が絶対的やーと思うているのは、人間の
「ひとりよがり」なんや!?)
話は少々、ややこしくなりますが、
とにかく、この『新暦』と『旧暦』とが、大きく
ずれている年は、
海のもん、も、山のもん、も、育ちが「変」なんです。
ちなみに今年は、
(1)3月20日ころまでは、そのズレは、約20日程度
と、たいしたこと、なかったんですわ。
(2)ところが、その後、『旧暦』に閏(うるう)の2月が、
もう一回有り、
(3)その後、例えば、7月1日には、約50日弱ズレて
しまっているんです!!
【新暦・旧暦対応表】
赤の前後に注目。
3月20日は旧暦では2月30日⇒20日のズレ
7月1日は旧暦では5月14日⇒約50日のズレ!!!
川のり」は、まさにこの、「3月20日ころ」以降の
採取なので、チョッピシ狂うてしもうたんかも?
(同じ四万十川でも、冬(1~3月)に採れる「糸青のり」は、
この「狂い」の前に漁期が済んでたんで、「平年作」やったんかも!?)
他の海藻類も、
何ーんか作柄『変』。
て言われる産地の
オッちゃんも、居たはりまっせーーえ!
皆さん結構苦労したはる人が、たくさん。
ではでは、また。