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青のりは土用の丑の日によく育つ!?

自然界の作物の生長は月の満ち欠けと密接な関係があります。

私たちが使用している新暦は太陽暦ですが、

旧暦は月の動きがベースとなっています。

 

作物は、この旧暦にしたがって生長するのです。

たとえば青のりは、土用の丑の日には条件があうと一夜に1~2mも一気に生長します。

この現象は、産地では常識となっていますが、
科学的にはまだ解明されていない不思議な話。

「今年は例年に比べて水温が低いので生長が遅い」と感じることがあっても、
旧暦を見てみると毎年同じ生長の仕方をしているのがわかるんですよ。

四万十川での糸青のり収穫の様子

[原草採取]

[水洗い]

[天日乾燥/目視選別]

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新工場 竣工式!

本日「新工場 竣工式」でした。

  
着工したのは、去年の2月で、早や、1年半。
計画スタートからすると、足掛け3年がかり。
       

それも、元々有った場所(本社の工場敷地内)
         で、

・工場の仕事を全く止めずに、
・仮設の工場を造って、仮稼動。
・その間、クレームは出さずに、
・新工場が完成したら、ラインを戻して、
・いよいよ完全稼動に。

という、難しい状態をくぐり抜けて、
  
やっと到達したのですーーー!
(一部の調整、修正は、まだ若干残ってますが)

   

この間、キョーレツな「台風」の連発や、
震度4の「地震」が一日二回。
さらにさらに、急にバッチャーと来る「大雨」。
   …..などなどを

乗り越え、ささやかな、身内だけの小宴
「ミニ竣工式」をさせて頂きました。

思えば、この地へ移って来てから、約40年!
前近代的な「木造」工場で、コツコツと
地道に「くそ真面目に」モノ造りをしてきたんやなぁ。

と、一人で、しみじみ~~としたりしている
店主・中尾なのでありました。

なんぼ工場は新しくなっても、社員一同
この基本は忘れずに、原点に帰って、
これからも、『エエもん』造りに
精進させて頂きたいと思います!

 

  ほなまたーーー。

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新物の山椒届きました!

『新物』の、 ☆☆☆ 山 椒 ☆☆☆今年も産地から到着しました!

 
いつぞやの小話でもお話しましたように、
今年は、去年の夏とは、エッライ違おうて、
連日の日照り&高温のおかげ(?)で、

伸びるんも、仕上がり状態も、ムッチャ前倒しに
なってたんです!

ほんでもって、例年より20日ほども早く、
和歌山県は有田の産地のおっちゃんから、

      「新物・山椒」
               が

届きましたーーーぁ!!

けど、
暑過ぎたし、日が照り過ぎたんで、

「えらい、日焼けした赤い山椒」
         とちゃうやろか?

て、随分心配しておりましたんです。

          が、

結構、青みがかったエエ色してますやん!

さらに、この山椒の「実」を指で揉むと

         ・・・・・

ツーンと鼻の奥に抜ける、柑橘系の
澄んだ、いい香り!!

皆さんにこの場でお届けできないのんが、
残ー念ー。
         な程の、

『新物』の「ほんまもん」山椒の
香りでした。

 
この「挽きたて」の粉を、うなぎの蒲焼に
パラッとふりかけて、アツアツで食べたら、
っもーぉ、最高!!

またそれで、「手づくり七味」作ったら、
こりゃーまた、タマリマせんでー!

ほな、今日のところは、こんなもんで。
さいならーーー。

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庶民のメニューがピンチ!

庶民のメニューがっ、ピンチですーーー!!

今回は、青のりの中でも、お徳用の
<<青サ、たこ焼き用青のり>>
のお話です。

庶民、特に我々関西人にとって無くては
ならないメニュー。

それは、ご存知!

『たこ焼き』

まわりは、カリカリ。
中身は、トローリ。
熱ッ、熱ッ。ハフッ、ハフーッ。
よく噛むと、しっかりとした
「たこ」の歯ごたえ!

暑い時やけど、これで、ビールを飲んだら
最高ーぅ!!

・・・あーあっ、仕事、早う終らして、
グーッと!・・・

いやいや、その前に小話、こばなし・・・。

もといっ!!

そんでもって、
トッピングには、やっぱり「青のり」。

ご家庭で、ちょっとリッチに食べる時には、
わが「四万十川の青海苔」が何と言っても
きれいな糸状で風味抜群なんでお勧めなんですが、

お祭りの夜店や屋台なんかでは、気軽に、
「青サ」、「たこ焼き用青のり」が

ふりかけてありますよねぇ。
ちょっと幅の広い、バラッとした感じのやつ!
採れているのは、各産地の海域。

・愛知県産

・瀬戸内産

原料の値段は、こだわりの四万十川の糸青のりの
約10分の1~8分の1という庶民的なもんなの
です。

そして、その採取時期は、

初夏(5~7月)と晩秋(11~12月)

の、年2回。

それが、前にもお話したように、

————————————————-

『新暦』と『旧暦』とが、変にずれている年は、
海のもん、も、山のもん、も、育ちが「変」。

で、今年は、春から「閏(うるう)」でズレ、

四万十川の「川のり」が、春以降の採取なので、
チョッピシ狂うてしもうたんかも?
で、大不作!

他の海藻類も、何ーんか作柄『変』。

————————————————-

てな状態なんです。

おまけに、今年は、なんとまあ6月から、記録的な
「台風」の連続パンチ!で、海は大荒れ。

不作でそれでのうても少ない「青サ」が、
生えても、生えても、流されてしまったんです。
トホホーーー(^^;)

と言うようなあんばいで、やっぱり『大自然』には、
勝たれへんのですわー。

まあ、秋以降の新芽が出てくるのを期待しときませう。

(もちろん、業務用でご契約頂いてるお得意様の
分は、ある程度ちゃんと量の確保してまっせー。)

けど一般には、

「もう、青サは、おまへん!」

て産地のオッちゃんに、言われてまうかも。

皆さん!ではでは、また。

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台風10号

「四万十川」の下流が、台風の影響で大雨!!!今度は「台風10号」なんです。

西日本を長ぁ~~い時間かかって通り過ぎ、
ホッとした、と思ぅた矢先やったんです。

高知県・中村市で、なんと、

『3時間で250ミリ!!』

の記録的な大雨!

なーにぃー。それって、うちの四万十川の
青海苔の加工場のとこやん!!!

それでそれで、またまた、メチャメチャ
心配になって、四万十川に、電話したんです。

トゥルルルル・・・トゥルルルル・・・・・・ガチャ!

「はいっ、加用(四万十川の責任者の名前)
です。」

「毎度おおきに!中尾です。台風の後で、どえらい大雨
やったんやって!?

どないでっかー?
大水出て、工場とか倉庫とか水、漬いてません??」

「そらぁー、すんごい雨でしたよ~~。
それと、とんでもないカミナリ。

光ったかと思うた瞬間に、ピシャー、バリバリーー!!!

多分、街のあちこちに、雷落ちたと
思いますよおー。」

「どひゃー!そりゃー大変(タラー。)」

「四万十川も警戒水量をちょっと
超えてたけど、まあ、水害は、
心配せんでも大丈夫やったです。」

「ーホッ。よかったぁ~~。
そしたら、加工場も青海苔も
大丈夫やったんですね!
お大事に!
ほなっ、宜しゅう、頼んまっさー!!」

ガチャ!

と、いうところで、ほっと一安心。

こんだけ気ぃ揉まんならんのも、
はたまた天産物屋さんの宿命!
なんですっ。

けど、普通は、

1時間に50ミリ

雨降ったら、都会では、水浸し状態。
それが、
『3時間で250ミリ!!』

にも持ちこたえるとはっ!

さすが、自然と調和している「四万十川」
ならでは。て感じです。

川に、ダムが無いから、大増水しても
耐えられるように、自然がそうしてくれてるんです。

きっと、前にお話した『沈下橋』も、
濁流の水面下で、大水に耐えてたんでしょう!

【復習:沈下橋って?】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

四万十川には基本的にダムが無いので、
大雨が降って増水すると、水面が物凄ーく上がってきます。

そんな時は、な、な、なんとこの橋が、

水面より下に沈んでしまうんです!!

その時もし「橋」に「欄干」が有ると、「橋」は激流に流されてしまう。てな訳で、「欄干」の無い、水面の下にもぐって「沈んで」しまう橋。

それが、「沈下橋」なんですわ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は、大自然の怖さとパワーに、
脱帽!

ほなまた。

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リゾート感を・・・



ベトベト、むしむし、暑っ、暑ーう!
随分、蒸し暑く感じられる日々の連続。

これでも、梅雨ですかねぇー(^^;)。
もう夏、ですよねぇー・・・。

こんな時は、涼しげな川面を渡る

 自然のそよ風

なんかがいいですよねっ。

それには、何と言っても、

最後の清流

「四万十川」!!

 『中尾』が仕入れに行く、「冬」の景色もええけど、

☆★夏の四万十川でのキャンプ

憧れますよね~~~!
あーあっ、ゆっくり行きたいなぁーー。

暑い昼間は、河原の木陰で、昼寝。
夕方、陽が傾いてきて、スーッとそよ風が。

夕陽が、遠くの低い山影の向こうの海に
ゆっくりと沈んでいく。

そんなゆったりとした、
贅沢な時を・・・・・

しばし、あの秘蔵の画像で、ホッと一息。
涼しげで、ゆるやかで、ちょっぴり懐かしい、
そんなリゾート感を・・・

そして、遅くまで夜更かしして眠りこけて、
朝ぼーっと起きたら、

☆☆☆ 昇ったばかりの朝日に、☆☆☆
☆☆☆ キラキラとまばゆく光る、 ☆☆☆
☆☆☆ 綺麗に澄んだ四万十川☆☆☆

何べんも言うてすんません、

この「光る川面」。

店主 『中尾』は、これが好きなんです。
心に元気もらえるんです!!

・・・四万十川の青のりで、

スロ-ライフを。・・・

ほな。

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新暦と旧暦

前回、『今年の、四万十川の「糸青のり」と「川のり」の作柄についてのお話を少々。』て、前フリしてましたんで、いよいよその本題のお話。

作柄とは:農作物の生育状態やでき具合の事

まず、今年の冬は、まあまあの自然条件のスタートで、
主に、冬(1~3月)に採れる「糸青のり」は、
昨年とは違い、ほぼ平年作の状態。

けど、「本物」へのこだわり証明のため、やっぱり
入札価格は、
「高止まり」状態!

一方、「川のり」(学名:ヒトエグサ(通称:あおさのり))
は、春3月から、本格的に採れ出すんですが、
これが、なぜか「不作」。
で、昨年の30~40%減!!

な、な、なんと、価格は、30~80%
高 !!!
(過去、ほぼ最高値!?)

 

この、「やめてくれーい状態」の原因は、何じゃろかい?
と思うて、いろいろ調べました。

すると、ここでふと気付いたんが、

「自然界の摂理」

つまり、前にもメルマガや、本店の「耳よりノート」、
「産地で聞いたおもしろ話」なんかで言うてたように、

自然界は、『旧暦』で動いているのだーー!

(『新暦』が絶対的やーと思うているのは、人間の
「ひとりよがり」なんや!?)

話は少々、ややこしくなりますが、
とにかく、この『新暦』と『旧暦』とが、大きく
ずれている年は、

海のもん、も、山のもん、も、育ちが「変」なんです。

 

ちなみに今年は、

(1)3月20日ころまでは、そのズレは、約20日程度
と、たいしたこと、なかったんですわ。

(2)ところが、その後、『旧暦』に閏(うるう)の2月が、
もう一回有り、

(3)その後、例えば、7月1日には、約50日弱ズレて
しまっているんです!!

【新暦・旧暦対応表】


赤の前後に注目。
3月20日は旧暦では2月30日⇒20日のズレ
7月1日は旧暦では5月14日⇒約50日のズレ!!!

 

川のり」は、まさにこの、「3月20日ころ」以降の
採取なので、チョッピシ狂うてしもうたんかも?

(同じ四万十川でも、冬(1~3月)に採れる「糸青のり」は、
この「狂い」の前に漁期が済んでたんで、「平年作」やったんかも!?)

他の海藻類も、

何ーんか作柄『変』。

て言われる産地の
オッちゃんも、居たはりまっせーーえ!

皆さん結構苦労したはる人が、たくさん。

ではでは、また。

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糸青のりと川のり

四万十川の今年の冬の美しい景色のおまけで、今年の、四万十川の「糸青のり」と「川のり」の作柄についてのお話を少々。

その前にチョット、おさらい を!

よくある、

「「糸青のり」と「川のり」って
 どない違うんですかーー?」

という、ご質問なのですが。
(そんなん、もう良く知ってるわい!
 という方には、スンマセン。)

まず、「糸青のり」は、ご存知、お好み焼き や
たこ焼き などなどにふりかける

「青のり粉」
の原料で、まるで女性の長い黒髪のような草状。
採取、天日干し風景は、こんなのです。

次に、「川のり」は、ヒトエグサ という種類の海藻で、
(通称:あおさのり とも言いますが。)


「四万十川のり佃煮」
の原料で、少々ごわごわとした塊のような「のり」。
四万十川のほん海に近い(海岸から1~2Km)
ところに網を張ると、自然に生えてきます。

さて本題の「作柄」のお話。

は、前置きが長ぁーなり過ぎましたんで、
すんません、次回に!

ほなまた。

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四万十川四景その4

いよいよ、

四万十川の今年の冬の
美しい景色ベスト4!
の最終

それでは究極の第1位はーーー!

・・・・・パン、パカ、パーン!!

前回の うちの「糸青のり」が生えている水域の川面から、ふと首を東側に向けると・・・、

☆☆☆☆昇ったばかりの 朝日 に、キラキラとまばゆく光る、綺麗に澄んだ四万十川
☆☆☆☆

遠くに霞む低い山影の向こうは、もう海。荒々しい黒潮が打ち寄せる海岸が、

ほんのすぐそこにあるんです。

この「光る川面」を見ると、店主
中尾は、昔から、やたら胸が熱く、心が元気になるんです!!

(全く個人的趣味で、ガラにも無く”青春”してしもうて、スンマヘン!)

四万十川の青のり

天候によって、すぐ不作になったり、変色して損したり、はたまた、入札価格がバカ高くなったり、と

いろいろ気ぃ揉んでばっかりで、商売的にはあんまり儲からへん商品ですが・・・

この何回かで見て頂いたような自然に触れる時、

 

私メは、「あーあこの商売させてもろうてて、ホントに幸せもんやなぁーー。」

て想うんです。

 

・・・
・・・・

あーっ、ちょっとエエかっこし過ぎ、
でしたな!

ほなまた。

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四万十川四景その3

またまた、四万十川の今年の冬の美しい景色ベスト4!の続きいよいよ、第2位!

・・・・・・・ジャジャーン。

前回よりもずーっと下流の、

うちの 「糸青のり」 が生えている

水域の川面です。

なんて澄んだ川の水なのでせう。
それもここは、海からほんの5~6Km
の下流域。

良ーく見てください!
透きとおった水の底に、何やらモヤモヤーッ
とした緑色のもんが見えませんかー?

そうです。まさにこれが、

 「四万十川の糸青のり」

なんですーーー!!

画面の上の方に写ってる小舟。
これに乗って、漁師さんたちは「青のり」を
収穫するんです。

まさに天然!まさに自然そのまんま。

ここでも、動いているものは、

川の流れと揺れる小舟

だけっ!

この画面でも、しばし おくつろぎ下され。

ではでは。